梵天勧請(ぼんてんかんじょう)
帝釈天(たいしゃくてん)は、仏教の守護神である天部の一つ。天主帝釈・天帝・天皇ともいう[1]。バラモン教・ヒンドゥー教・ゾロアスター教の武神(天帝)でヒッタイト条文にも見られるインドラ(梵: इंद्र、इन्द्र)と同一の神。妻は阿修羅の娘であるシャチー(舎脂)。梵天と一対の像として表されることが多く、両者で「梵釈」ともいう。釋提桓因(しゃくだいかんいん)とも記載される。釋は字(あざな)、提桓因は天主のこと。 別名三十二天とも呼称される。また、仏教では東南西北のそれぞれに、持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)が仕えることから四天王天と呼ばれることがある。
目次
1 概説
2 真言
3 日本における帝釈天
3.1 帝釈天を安置する寺院
3.2 帝釈天の名を冠する山
4 出典
5 関連項目
概説
《佛本行集經》卷5〈上託兜率品 4〉:「爾時,護明菩薩大士天壽滿已,自然而有五衰相現。何等為五?一者頭上花萎,二者腋下汗出,三者衣裳垢膩,四者身失威光,五者不樂本座。時兜率天,見彼護明衰相現已,出大音聲,嗚呼嗚呼!共相謂言:『苦哉苦哉!護明菩薩不久應當捨離於此兜率天宮,退失威神。我等今者何可得住?』是時,彼處兜率天眾,唯聞哭聲,諸天宮殿聲響相接,此聲乃至上色界頂首陀會天,阿迦膩吒諸天眾等,各相謂言:『嗚呼哀哉!護明菩薩今已現於五種衰相,不久墜落,從兜率下。』及[*]修羅宮,嗚呼之聲,其音遍滿,處處唯聞,不久墮落。是時諸天,聞此聲已,阿迦[1]膩吒、他化自在色欲天等,並各下來至兜率天,夜摩諸天、四天王天,聞此聲已,皆悉集聚上兜率天。如是,乃至龍王、夜叉、乾闥婆、阿[*]修羅、迦樓羅、緊陀羅、摩睺羅伽、鳩槃荼、羅剎等地居諸天,屬色欲界諸天攝者,皆悉飛騰上兜率天,集聚一處,共相謂言:『我等今見護明天子,欲從兜率下生人間,其兜率天衰相現時,即人間數有十二年。』時,首陀會一切諸天,作如是念:『我昔曾見補處菩薩兜率天下生人間時,與此無異。彼等諸天,今見護明菩薩大士五衰相現,必定知下於閻浮提。』即發大聲,唱如是言:『人等莊嚴於此剎土,菩薩大士不久從彼兜率天來下生此處,掃治掃治,佛欲下生。』是時,此間閻浮提地,有五百辟支佛,在一林中,修道居住。時彼五百辟支佛,聞此聲已,飛騰虛空,相共往詣波羅[*]㮈城。至彼處已,各各示現五種神通,踊身虛空,出於烟焰,次第說偈,捨於壽命,入般涅槃。
「爾時護明菩薩大士,見彼天眾及梵釋天、護世、諸龍、毘舍闍等,觀察彼眾,心意泰然,不恐不驚,不疑不畏,出柔軟語,而告之言:『汝諸仁者!各各當知!如我今見有此五種衰相出時,不久從於兜率天下生於人間。』時梵釋等諸天報言:『尊者護明!如尊所見,五種衰相出現之者,尊必不久當下兜率生於人間,尊可憶念昔本行願。』時彼無量百千天眾,發是語已,遍體戰慄,身毛皆竪,心大驚怖,合十指掌,頂禮護明。」(CBETA, T03, no. 190, p. 676, c21-p. 677, b2)
[*6-3]修=脩【宋】*【元】*【明】*。[1]膩=尼【宋】【元】。[*6-4]修=脩【宋】*【元】*【明】*。[*2-1]㮈=奈【明】*。